自分が結婚していることがまだ不思議な感じもします。

それでいて、ずっと前からそうだったような感覚もあります。

結婚に向けてたくさんの準備がありました。

式場を決めたりウェディングドレスを選んだりだけでなく、目に見えない思いもしなかったたくさんのことを決めなくてはいけませんでした。

 自分で決めていいんだ、そんな感覚は手に入れたものの、何かを決めるたびに「これでいいのかなぁ」そんな気持ちが少しずつたまっていきます。なんだか間違ってはいけないような、そうでなくても、もっといい場所やいい方法、いい品物・・・・いろんな場面で決めてはみたものの、もっといい選択があったような、後悔するような感覚がありました。後悔した結果何かを変更しても、またかすかに「これでいいのかなぁ」という気持ちが沸き上がってくるのです。

しあわせな恋愛をすることをゴールにしてカウンセリングを受けてきた私には、これもきっと向き合っていけば解決できる問題なんだろうなと思いました。

 

でも、普段の仕事や生活の支障があるほどではなかったし、忙しくて時間のなかった私はついついカウンセリングを後回しにしていました。少し我慢すればやり過ごせるような気がしたのです。そうしているうちに、我慢している感覚もよくわからなくなりました。うまく解消できたのかな?と思いました。我慢するのはちっとも苦にならなかったし、できるなら我慢してしまったほうが楽な気がしていました。

 

カウンセリングの合間には時々心の仕組みについてもお話ししてくれます。

何かの時に、結婚ってたとえハッピーなしあわせな結婚だとしても、環境の変化という意味では大きなストレスの原因になるということを教えてもらいました。たとえば名前が変わる、住む場所が変わる、結婚とともに日々当たり前に過ごしてきた空間は大きく変わります。独身時代の気ままな生活、いつでもそばで助けてくれる家族、お気に入りだった自分の部屋の出窓。その時はそんなものかなぁと思ったし、幸せな日々にストレスを感じるなんてバチが当たるような気がしましたが、ある日湿疹ができ始めあまりのかゆみに皮膚科で診察を受けた時に、ストレス性ですねと言われてやっと気が付きました。

ストレスなのか・・・・なんとなく他人事のような気持ちで、カウセリングを受けました。

 

我慢できるから大丈夫って人は良く言うけれど、我慢しているという状態はそもそもストレス状態だと説明されて、何度か頭で繰り返しました。そうか・・・・我慢って、大丈夫じゃない状態なんだ。

せめて自分が頑張って我慢していることを自覚していればまだしも、我慢の自覚もなくなると何を我慢しているかもわからなくなっていたのです。そうるすると自分の感情にふたをすることになり、それは自分で自分を否定することになるようです。

カウンセラーさんとお話をしているうちに、いろんな気持ちに思い当たりました。

彼とうまく話が通じなくて我慢していたのは悲しい気持ち、そして腹が立つ気持ちもありました。

家族とのやり取りにも、感謝する気持ちの陰には、やっぱり少し腹が立つ気持ちがありました。

大事な人に腹を立てるなんて、なんだかとてもいけないことのような気がしていたのです。

 

小さい頃の自分と向き合う以外にも、普段の生活の中で我慢している感情を隅々まで感じて消化することで、ストレスを解消することも大切なんだと心から実感しました。

お肌の不調や、頭痛、腰痛などの慢性化した痛みが実は怒りや悲しみを抑圧したときに出る症状だということも多いんだそうです。